不安、孤独、肥満。退屈して怖がりで。理解されず、でも愛されている… が日本の家庭犬?

文:藤田りか子

[Photo by Brendan]

かれこれ10年前に遡るのだがイギリスの獣医慈善団体であるPDSAがイギリスにおける犬、猫、うさぎを対象としたペットのウェルフェア調査を行った。その結果が、本ブログのタイトル「不安、孤独、肥満。退屈して怖がりで。理解されず、でも愛されている」だ。ただし「怖がり」というところは「攻撃的」と原文では記されている。

これは決してイギリスだけのペット・ウェルフェア事情ではないだろう。まさに日本の過半数のペットがこの状況にいるのではないか、と推察している。飼い主は確かに「自分のペットを愛している」という。おいしいものを食べさせているし、十分な医療も与えている。冬は暖房、夏は冷房、と住居環境は快適だ。しかし動物目線でのウェルフェアは本当に満たされているのかというと…?!

この調査で基準になっているウェルフェア要素(ニーズ)は、

  • 環境 (適切な環境にて暮らすニーズ)
  • 食事 (適切な食事のニーズ)
  • 行動 (その動物にとって正常な行動を表現できるというニーズ)
  • コンパニオンシップ (他の動物といっしょにいるニーズ、あるいは独りりでいるニーズ)
  • 健康 (痛みや苦痛、怪我、疾病から保護されているニーズ)

の5項目で成り立つ。調査対象となったのは、約11,300人のペット飼い主達、そのうち犬の飼い主は約4,700人、猫は5,300人。本記事ではこの調査における犬のウェルフェア結果について取り上げてみたい。そしておよそ10年後である2020年に行われた結果とも比較をした。

動物大好きで有名なイギリスでさえ…

86%のペットの飼い主がイギリスは動物好きの国である、と答えている。とはいっても、5つのウェルフェアニーズが十分に満たされているわけではないのが現状であった。一番スコアが良かったのが

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