犬の認知力低下を緩やかにするには、トレーニングが効果的

文:尾形聡子

[photo by Chris Phutully]

加齢に伴い細胞が老化していくと、臓器や脳、筋骨などに変化が起こります。いわゆる老化は寿命ある生物にとって自然な現象です。自然現象としての老化は避けることのできないもので、病気に起因するものとは異なりある意味正常な状態ともいえますが、誰しも老化を少しでも遅らせたいと思うものです。

加齢にともなう体の変化のひとつに感覚機能の低下があげられます。そして、感覚器から得られる情報をもとに何かを判断、理解、学習、思考したりするなどの認知機能は、もれなく感覚機能の低下により引き起こされていきます。犬も寿命が延び、それに伴い加齢による体の衰えや認知機能の低下をあらわす犬も増加しています。しかし犬は体の大きさによって寿命がかなり異なるため、何歳ぐらいでどの程度ならば自然現象のうちといったように、老化の年齢指標を把握しにくい生物ともいえます。

そこで、ハンガリーのエトベシュ・ローランド大学の研究者らは犬の体の大きさによる寿命の違いを予想寿命から相対的に算出し、5段階(Junior、Adult、Mature、Senior、Geriatric)に分け、環境要因や感覚機能と認知機能の低下との関連性について調査を行い、その結果を『Behavioural Processes』に発表しました。

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