文と写真:藤田りか子
東欧の野犬の様子。この犬は街の広場に現れるものの、人が手をのばすとさっと立ち退いた。警戒心は強い。
私はすでに成犬となった野犬を保護犬として飼うということに対して疑問を感じている一人だ。賛否両論はあると思うがここに私なりの意見を述べたいと思う。
犬をすべて十把一絡げに同じ「動物」と考えぬよう
家庭犬として人気のある純血犬種には「飼いやすさ」を元にした「選択繁殖」の歴史が背後に控えている。一方その歴史が野犬には欠けている。あるいは最初は選択を受けていたのかもしれないが、交雑していくうちに原始の犬が元々持っていた野性っぽさに戻されてゆく。