敬老犬の日、だから老犬大好き!

文と写真:藤田りか子

敬老の日(今年2017年は9月18日、9月の第3月曜日)というのは、老人を大切に、そしてその生きてきた経験や知恵を敬おう、という意図で設けられた祝日だ。それをいうなら老犬の日というのも愛犬家のコミュニティにあっても良さそうだ。

ちなみに何歳を持って老犬と言うのだろうか?アメリカでの調べによると飼い主と獣医師が思うシニア期にギャップがあるということがわかっている。獣医師の79%が5〜7歳をもってシニアとした(犬のサイズによる)。しかしほとんどの飼い主(57%)は7〜9歳をシニア期突入と定義したそうだ。やはりできるだけ愛犬と一緒にいたいと願うのは飼い主ならでは。早くから愛犬をシニア呼ばりされたくないのかもしれない。

老犬は経験深い。それゆえに、老犬ならではの味がある!私の犬友達にも

「だから老犬って好きなの!」

という人が沢山いる。そこで私は個人的な考えも含めてその理由を以下に記してみる。

余計なことに無駄なエネルギーや時間を費やさない

子犬や若犬は、試行錯誤繰り返し、世の中の事象やルールを学んでゆく。それゆえに無駄な行動が多く、いちいち注意をしなければならない時がある。その点、老犬はクール。全てを達観した感じがグッドだ!

阿吽の呼吸

長らく一緒に住んできただけに、目を合わせただけでこちらの意図を理解してくれる。これは飼い主とその愛犬の間だけに生じる絆の証拠でもある。

「うちのルール」もう、マスター済み

玄関で待つ、靴をいちいちくわえない、お客さんが来たら自分の寝床で待機する、他の犬を見ても無視をして通り過ぎる、と、各家庭が持つ「うちルール」を老犬は全てマスターしている。よって、もう躾をしなくてもよし!ああ、なんて楽なんだろう。

思う通りの写真ポーズを取ってくれる

ちょっと特別なポーズが必要な時、私は必ず歳をとっている方の犬で写真を撮影したものだ。トレーニングはすでにばっちり入っている。だから写真を撮る時だって、こちらが望むポーズをすぐに取ってくれるのだ。下の写真は我が家にいたレオンベルガーのクマ。当時10歳。水難救助犬の記事にぴったりの写真を撮る必要があったので、ロープを与えたら、さっさとくわえて水場を歩いてくれた。

好きなだけ甘やかせる

これは人によるかもしれない。私の場合、老犬がたとえ玄関のドアから許可なしに外に出ても、たとえテーブルで食べ物をねだっても、もう何も言わない。オシッコもコマンドでさせるのはやめて、外なら好きなところ(もちろん街の中では無理なのだが)にさせたものである。

「もう、いいよ、君とは阿吽の呼吸の仲だから、私の要求なんて適当に守ってくれれば!」

そう、犬が少々勝手なことをしても、以前みたいにキリキリする必要が飼い主にも無くなる。

ただブラブラ付いて来てくれる

散歩をしていても若犬のようにやたら道を急いだりしない。だからリードを引っ張ることもない。飼い主が行きたい方向を決めれば、特に何かを主張するわけでもなく適当に付いてきてくれる。そう、ひたすらこちらのテンポに合わせるのだ。途中人と出会えば、これまた適当に尾を振って挨拶するだけ。やたらぴょんぴょん跳んだり、あるいは注意を引こうと他人にまとわりつくこともない。いたってリラックス。

休日が休日になる!

若犬がいる間は、とにかく運動をさせてエネルギー発散!のことばかり考え、朝も早起き。そして彼らがいる限り休日の《のんびりモーニング》などなかった。しかし、老犬になれば、この点、かなり融通を効かせてくれる。少々朝寝坊しても大丈夫!休日を休日として楽しませてくれるのだ。まったりと寝そべること、老犬も嫌いじゃない。

心から癒される

そして老犬ならではのあの穏やかな眼差し。私と一緒に暮らして、一緒に様々な経験をした歴史がいっぱい詰まった眼差し。ああ、私ってなんという素敵なフレンドシップを持っているんだろう、と心から思わせてくれる!

さて以上が私の思う「どうして老犬が好き?」の理由だ。かなり自分本位なところもあるけれど…! 皆さんにも各々の経験からの、いろいろな理由が他にもたくさんあると思う。敬老の日にちなんで、どうかFBのコメント欄に「私が老犬を好きな理由」を書き込んでほしい。