ノーズワーク・トレーニング(1)最初の一歩!

文と写真と映像 藤田りか子

どうやってにおいを教えたらいいの?

どうやってノーズワークを始めたらいいのか。やり方は様々である。アメリカのK9ノーズワーク協会はペアリング(トリーツを臭源のところに置いてにおい覚えさせる)を基に教えている。ここスウェーデンでもアメリカのノーズワーク協会からインストラクターを招いて学んでいる人達はやはりペアリングを好む。日本でも最もポピュラーな方法であろう。

個人的には、私はディテクション・ドッグ(Detection Dog, 麻薬探知犬などの職業探知犬)でよく使う「ラインアップ」方法が好きだ(上の写真参照)。蓋に小さな穴の開いた瓶(塩、胡椒を入れる容器など)をホルダーに並べて(これがLine up、ラインアップ)、においの入っている瓶に犬が鼻をつけたらご褒美(あるいはクリッカー)。犬に「この特定のにおいを嗅いだらいいことが起こる」を学習させる。ラインアップ方法は、まず何と言っても私の性格に合っている(テンポがよい)。そして何よりもラッコやアシカもこれでスイスイと学ぶことができた(つまり自分の犬たちにも合っていた)。ラッコは3週間、アシカについてはほぼ10日間でにおいの刷り込みが完了した。ただし保護犬など、人に慣れていなかったり、ビビリの犬にはもしかしてあまり合わない方法かもしれないが、普通に家庭犬として育ち、物怖じしない性格の犬であれば、ラインアップもぜひトライされてみたい。

トゥルーラの初めてノーズワーク

ラインアップの最初の導入を動画に撮ってみた。口頭で説明するよりもこちらの方がわかりやすいだろう。出演していただいたのはフラット・コーテッド・レトリーバーの女の子、トゥルーラ。6ヶ月。やんちゃ盛りでも、ちゃんとノーズワークができるということを証明してみせてくれた!トゥルーラのパピーウォーカーであるエヴェリーナさんは実はノーズワークをやったことがないのだが、昨日私と一緒に初めてチャレンジ。もっともエヴェリーナさんはワーキングドッグ・クラブの公認トレーナ(アジリティが得意)。なので勘はよく、すぐにコンセプトを理解した。

この動画を撮る前にトゥルーラは一度だけラインアップでトレーニングをしている。その時は全く何をしたらいいかわからず、床に転がっているぬいぐるみで遊びだすなど、なかなか進まなかった。しかしぬいぐるみを片付け、ライナップだけ見せると「あれ、これ何?」と鼻をつけてきた。それを捉えて、クリック。その後に撮ったのがこのビデオである。

動画は全部で3セッションで構成されている。最後にはコンスタントに鼻を瓶につけてこようとしている。が、それでもトゥルーラはこの時点でまだ何を求められているかはっきりわかっていない。とりあえず瓶に鼻をつければいいのだろうぐらいのものだ。しかし、エヴェリーナさんが今後練習を続けていくはずだから、その進歩を今後みなさんとフォローできるはずだ。

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