パピー・パーティなしのパピー教室

文と写真:藤田りか子

アシカの初のパピー教室。まずは何をしたら飼い主と一番楽しく過ごせるか、お気に入りのおもちゃ探しから始まった。

先週からアシカとワーキングドッグクラブが運営しているパピー教室に通っている。このクラブはスウェーデン・ケネルクラブ管轄下で、スウェーデン全国、各自治体ごとに存在する。ほぼスウェーデンの「インフラ」みたいなものだ。なんともありがたい。誰もが気軽に参加できる。

さて、パピー教室とは言っても、ここはパピーが皆で楽しく走り回る場所ではない。いわゆるパピーパーティはやらない。インストラクターのマリーさんによると

「パピー(犬)と飼い主が一つのチームとして結成できるよう、ここはその土台の作り方を私たちが教える場です」

だから、パピーパーティはやらないのだ。パピー同士で遊べば、そりゃ、飼い主よりパピダチの方が面白いに決まっている。しかし、飼い主は、パピーにとって世界で一番楽しい存在にならなければならない。この考えを幼いうちから犬に刷り込んでおく。さもないと、犬は現金なもので、「自分で楽しいことは見つけられるよ!」と自分勝手にこの世を生きていくようになる。別にそれはそれで構わないけれど、同時に飼い主と犬とのコミュニケーションが成立せず、お互い一緒にいる意義を見つけられなくなってしまうだろう。となると、飼い主の元でしか生きれない犬にとっては、なんとも犬生つまらないものになってしまう。犬の精神的充足のためにも、飼い主と信頼関係やコミュニケーションが出来上がっている、というのはとても大事だ。

子犬の社会化教育はどうなるの?と疑問に思われる方もいるはずだ。これもこれで非常に大事で、このようなパピートレーニングと並行して行う。特定の犬友達を作って、別の場所でやればよし。こうして犬はけじめも覚えていく。一緒に遊んでいいとき、そしていけないとき。このコツを掴んでくれれば、人間の社会でより暮らしやすくなるはずだ。

パピー教室についてはまた続きを記すとしよう。