ブリーダーの考えるパピーフード選び〜スウェーデンのパピーフード調査から 

文:藤田りか子


[Photo by tan4ikk]

ブリーダーが担う大事な役目、子犬の栄養管理

子犬がいよいよ固形食を食べれるようになり8週目に譲渡されるまでの栄養管理はブリーダーの手に委ねられている。Hemmings(2018)によると、離乳後のミルクから固形食への移行期は、犬の一生の中でも成長に大きく影響を与えるということだ。そう、パピー食におけるブリーダーの担う役目はとても重要だ。

にもかかわらずブリーダーがどのようにパピーたちの食事管理をしているかについての実態調査は、過去にあまり行われてない。そこでスウェーデン農業科学大学の愛玩動物看護師学部のJohansson & Gustafsson はスウェーデン国内のブリーダーを対象にアンケート調査を実施し、2024年にその結果を発表した。スウェーデンのブリーダーが子犬にどのような食事を与えているのか、子犬の食事に関する購入者へのアドバイス、さらに獣医の食事指導に対するブリーダーの見解を明らかにするのが目的だ。スウェーデン在住のおよそ260人のブリーダーがアンケートに参加した。

アンケート調査の主な質問は以下の通り。

  1. スウェーデンの犬のブリーダーは、生後8週間までの子犬にどのような食事を与えているのか?
  2. ブリーダーは、成長期の子犬の食事について、購入者にどのようなアドバイスをしているのか?
  3. ブリーダーは、獣医からの子犬の食事指導をどのように捉えているのか?

固形食の導入とその時期

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