パピー兄弟姉妹同士、延々と遊ばせていいものか?

文と写真と動画:藤田りか子

子犬も7週目に入ると、動きも遊び方もかなりパワフルになる。すでに5週齢になった時点でパピールームとして使っていた書斎から引っ越しをして、ちびっ子たちを台所に住まわせた。台所の窓からベランダに出られるし、ベランダは庭につながっている。庭に柵を設け、日中はパピーたちが家の外と中を自由に行ったり来たりできるようにした。これなら好きなだけパピーパワーを発揮しながら遊んでもらえる。なにしろ9頭も子犬がいるのだ。場所が必要!

パピー同士の遊びは日増しに激しくなっていった。兄弟姉妹の取っ組み合いマッチがあちこちで繰り広げられた。朝5時には全員が起きていて台所を走り回っていた。子犬が6週目ぐらいまでは「みんなとの別れが辛い」などと涙ぐんでいたものだが、最後の週は「やっぱりちょっとホッとするかも」とこっそり8週齢に達するのを待ち望んだほど。

スウェーデンの法律では8週目にならないと子犬を買い手に手渡すことはできない。この法律をブリーダーが破ると、ケネルクラブによる犬舎名剥奪にもつながる。8週目まで母犬や兄弟姉妹と過ごすのは、健全なメンタル成長の上で大事なことだ。

そしてそう8週目。親や兄弟からバイバイするのは7週目でもなく9週目でもなく「8」週目。これって、よく考えられた末に決められた

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