犬に接するときの声の出し方

文と写真と動画:藤田りか子


[Photo by Sandor Foszto]

つい先日1週間にわたって行われたレトリーバードッグトレーニング合宿から戻ってきた。ヨーロッパでは夏休みの休暇を使って、インストラクターやドッグスクールが開催する「短期集中トレーニング合宿」が大人気である。そのレトリーバー版に行ってきたのだ。参加者は12人。2人のインストラクターによって開催されており、6人のグループに別れて毎日インストラクターを交代させながら、いろいろな視点からトレーニングの技術を学ぶというものだ。

合宿に参加すると、他のハンドラーのクセなどをじっくり1週間観察することができる。もちろんお手本的なハンドラーのパフォーマンスを見るのもためになるものだが、私にとってはむしろあまりお手本にならない人の犬の扱い方を見る方がより勉強になる。というのも、自分がやっているような過ちをその人も見事に犯しているからだ。そうそう反面教師!これぞ最大の学びのツール。「反面教師とドッグトレーニング」という記事にもそのことを記しているのでぜひ一読されたい。

この度のトレーニング合宿で反面教師の材料となったのは犬に対しての発声の仕方である。あきらかに上手な人と下手な人(私を含む)の間に、声の出し方に違いがあることに気がついた。これから記すエピソードは

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