文:北條美紀
[Photo by Ryan Walton ]
自律神経系の働き方でヒトや犬の行動を理解するポリヴェーガル理論の視点から、いくつかの記事を書かせていただいた。その流れで愛着スタイルについて考えると、いろいろなことが分かりやすくなる。犬種などの遺伝的要因によって特徴づけられる気質や性格などもあるが、飼い主との間で形成した愛着スタイルによって反応・行動パターンも大きく変わってくる。ということは、飼い主の関係性の持ち方が変われば愛着スタイルも変化し得るし、反応・行動パターンも変えられるということだ。さらに言えば、飼い主の愛着スタイル自体も、他者や愛犬との関りを見直すことで変わり得るということ。
今一度、愛着スタイルが形成される過程を自律神経系の働きからたどり直してみたい。