文:北條美紀
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「犬の行動を読む、的確に反応できるか、飼い主の意思決定って?」の記事で、私たちは意識による意思決定より先に、無意識的な部分で行動の準備を始めていると書いた。そして、無意識的な部分での行動選択は、過去の経験によるものだと説明した。この点について、今回は脊椎動物に備わっている自律神経の視点から説明してみようと思う。この視点でヒトや犬の行動を見ると、実にいろいろなことがクリアになる。なんで?と思うような行動や身体症状をはじめ、遊びの大切さ、愛着スタイルやウェルビーイング(Well-being)といった概念についても新たな理解が生まれる。ちなみに、この視点は、