文:藤田りか子
[Photo by Jairo Gonzalez]
「犬は必ずしも人の示す愛情ジェスチャーを嬉しがっているわけではない」
というセオリーがポピュラーサイエンス上にあがってきたのは、Patricia B. McConnellによる2002年の著書 “The other end of the leash”からではなかったかと思う。その前にも(90年代の後半だろうか)ノルウェーのドッグトレーナーであるTurid Rugaasが犬の行動にカーミングシグナルなるものがあることを発見して、世界の愛犬家の間でちょっとしたセンセーションが巻き起こった。が、カーミングシグナルを提唱する一般人の中には「人は犬にストレスをかけがちなのよ!」を強調する「意識高い系」もいて、