文:藤田りか子
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ケージや車で吠えまくる犬。吠えざるをえないという状況に置かれている犬も不自由だし、その吠え声を延々と聞かされている周りの人々もうるさくてうんざりだろう。そしてさらに肩身の狭い思いをしているのは、その飼い主さんだ。
「ああ、うちの子が周囲に迷惑をかけている…」
申し訳ないやら恥ずかしいやら。でもどうやって静かにさせたらいいかわからない…。
吠えまくる犬を治す「奇跡のトレーニング方法」というのはあるのだろうか?その方法を100人のトレーナーに聞けば、おそらく100通りの回答が返ってくるはずだ。かく言う筆者にも筆者のやり方がある。だから参考の一つとしてここではそれを紹介したい。私が得意なのは「パッシブトレーニングの原則」を使うトレーニング法だ。防衛をしたいがためのガウガウ吠えをする犬ではなく、待機中に退屈でワンワンと鳴きわめく犬にぴったりだと思う。我が家の犬たちは皆これでなんとかなった。
パッシブトレーニング
本題に入るまえにまずはパッシブトレーニングについて説明をしよう。これは子犬時の「マナー・トレーニング」の一環としてもぜひやってほしい。後に「ケージで吠えまくる」に対処するための良き下地ともなるからだ。