文:尾形聡子
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ここ日本でも、保護犬を家族に迎えることがとても一般的になりました。このような変化は、動物愛護センターや愛護団体などで活動を続けている方々の日々の努力の積み重ねがあるからこそであり、さらには一般の人々の犬や猫などのペットに対する福祉的な考え方も少しずつ変わってきているところもあるでしょう。
とはいえ、シェルターなどに保護されているすべての犬が飼い主を見つけられるわけではなく、保護活動が全国的に改善されているかといえばそうとも言い切れず、さまざまな問題がまだまだ横たわっているのが実情です。それについては、ドッグトレーナーでもあり、高知県南国市の市議会議員もつとめる斉藤喜美子さんのインタビュー記事にて詳しく紹介していますので、ぜひ以下のインタビュー4部作をご覧ください。今回は、シェルターを運営していく上で問題のひとつとなる、新しい家庭に迎えられにくい成犬や老犬に着目した研究を紹介したいと思います。
可愛らしさにあふれる子犬のほうが引き取リ手が出てきやすいというのはどの国においても同じこと。また、寿命のことを考えても、