文と写真と動画:藤田りか子
「ワインもってきたよ」ミミチャン9週齢の頃。
ラブラドール・レトリーバーのミミチャンはすでに8週目で簡単な「もってこい」技は覚えた。
私にとって「もってこい技」とは、
- 物品へ向かっていく
- 向かったら物品をくわえる
- くわえたらこちらにやってくる
- やってきたら口に物品を保持しつづけ、放せの合図で手に渡す
の一連の動作をすべて含めたものである。ひとつでも抜けてはいけない。それゆえにトレーニングには計画性が求められる。計画をするには、もってこいのパフォーマンスがどんな行動でなりたっているのか、はっきりとイメージに描くことだ。それをせずに、たとえば物品を投げては犬のいきおいに任せて取らせるというやり方をしていると、トレーニングの完成に限りがでてくる。物品をとったもののどこか他の方向に走っていったり、渡したがらなかったり…。それに対してひとつずつあとで矯正を入れるのは時間がかかる。その時間をセーブするためにも、プランを練ってそれに沿ってトレーニングを入れるのが大事だ。
そこで今回は計画立ての解説をまず最初に。その次にミミチャン証明済みの「パピーでもできるもってこい技のハウツー」に入ろう。まずは動画(↓)で8週齢の彼女のパフォーマンスをどうぞ。
8週齢の犬でも「もってこい」ができる、を証明してくれたミミチャン。