文:北條美紀
[Photo by Kit]
今のところ、私には犬を飼うなんて大それたことはできそうもない。自分のことでも手に余るのに、自分以外の命あるものの責任を負うなんて滅相もないことだ。と、ここまで書いて、ふと「飼う」という言葉に圧力があるんだと気付いた。
気になったのでいろいろ調べてみると、「飼う」という言葉は動物にのみ使われるらしい。道理で、「うちで飼ってる子どもは」なんて言わないわけだし、そんなことを言おうものなら、激しく非難されるだろうことは火を見るよりも明らかだ。
はて、子どもは飼っちゃ駄目なのに、犬は飼ってもいいのか?