愛犬へ健全なケアを提供するために 愛着とケアギビングをしっかり理解しよう! その2:愛着システムと対をなす「ケアギビング・システム」

文:北條美紀

[Photo by Konstantin Hahn]

前回の記事では「愛着システムの全体像」について整理をしてみた。ペットとの分離に際して、人が起こす「Pet-Related Separation Anxiety」を理解するために、今回は「ケアギビング・システム」について説明したい。ケアギビングについては犬曰く初登場となるので、じっくり読んでいただければと思う。

愛着システムと対をなすケアギビング・システム

前回は、犬の愛着システムを軸に話を進めてきた。私たち人間も、同じようにして自分の愛着スタイルを形成していくわけだが、学童期を過ぎ、青年期、成人期へと進むにつれ、愛着対象は養育者だけではなくなっていく。友人や恋人、パートナーなど、社会の中でお互いに安全な避難場所、安全基地を提供し合い、助け合うようになる。

このような「助けを求められたときにサポートを提供する」ことをケアギビングという。犬との関係でいうと、二つの大きなケアギビングがある。

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