文と写真と動画:藤田りか子
我が家のニューフェイス、ミミチャンは8週齢のときからステディネスのトレーニングを受けている。ステディネスのトレーニングと並行して集中トレーニングも行っている。子犬にそんなことができるのか!と驚くなかれ。台所で簡単にできる。そもそも失敗がないトレーニングゆえに、子犬に「だめ」とか「いけない」などと言う必要もない。よってネガティブな感情を引き起こすことはない。集中トレーニングについては6週目の子犬たちとやった様子を動画におさめているので、こちら(↓)を参考に。
ときに
「子犬の時代にもうそんなことを教えるんですか、子犬は子犬らしく生活させた方がいいのでは?」
と私が住むスウェーデンでも問われることがある。だが
「それは教え方、そして何を教えるか、にもよるのでは?」
と答えている。罰をやたらに与える、無理矢理我慢させる、ダメ出しをたくさん言い渡すようなトレーニングはもちろん子犬になんの喜びも与えないだろう(よってそのうち飼い主といっしょに作業をすることを疎ましく思う犬になる)。しかし、遊びとしてゲームを楽しむようにトレーニングをすることができれば、むしろ子犬にとっては完璧なメンタル・エンリッチメントとなる。活発な子犬にとって「暇」はストレスでしかない。暇ゆえに甘噛みしたり家のものを破壊したりするエネルギーを別のところに向けさせることができるのであれば、子犬にとっても飼い主にとってもWin-Winとなるのではないだろうか。
そして今や動物行動学や認知科学の世界でも動物にとって「暇」は