スポーツドッグにするための集中力を鍛える!

文と写真と動画:藤田りか子

どの子が集中力のある子?!

愛犬のアシカが9頭のパピーを産んだ。5頭はメスで4頭はオス。私はこのうちメスの子を1頭キープする。ただし、どの子を選んだらいいのかいまだに悩んでいる。生後7週目となる5日後にはマイクロチップを入れて飼い主登録をする(その後、子犬が8週齢になったら飼い主に引き渡す)。つまりチップを入れる前日までにはどの子にするか決まってなくてはならないのだ。ちなみに残り8頭全ての子は行く家が決まっている。ただしメスを欲しいという人に関しては、私が自分の子犬を選ばないことには確定できないという状況だ。

生まれた時からずっと一緒に過ごしているにもかかわらず、なぜこんなにも「これ」という子をチョイスするのが難しいのか…。結局、どの子も全部引き取りたいぐらい情が移ってしまっているのも問題だ。10日後にくるお別れを考えるだけでも涙ぐんでくる。

もう一つの理由。素質的には兄弟姉妹ほぼ均一だと感じている。だから何をもって選んだらいいかわからない。全員好奇心旺盛で、探索好き。今のところ社会性もおおいにある。探知犬作業をしたいという人であれば、いずれの子を選んでも間違ったチョイスにはならないだろう。探索欲は遺伝要素が大きいので、この部分はおそらく生涯ほぼ変わらないはずだ。

だが、フィールドトライアル競技に出るガンドッグとして犬を選ぶとなると、非常に難しい。ガンドッグは、好奇心旺盛という素質だけでは十分とはいえない。人と共に働きたいという生まれつきの意欲がまず必要だ。さらには類稀なる集中力も求められる。狩猟中は待機している時間の方が長いし、周りは誘惑だらけ。回収に犬を出す際に、自分の興味のある方向ではなくハンドラーが指示したところに走っていけるほどの忠実さを求めるのならば、やはり一にも二にもハンドラー及び作業のどちらにも臨機応変にフォーカスできる集中力のある子がいいのだ。

さて、もっとも集中力があるのは5頭のうちどの子?それを見極めたい

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