尻尾の異常だけじゃない、スクリューテールになる遺伝子変異がもたらす体への影響

文:尾形聡子


[photo by pirate_renee]

スクリューテールと呼ばれる「らせん状になっている短い尻尾」を持つ犬種はごく一部。主にブルドッグ系の犬にみられるスクリューテールは脊椎の形成異常であることがわかっています。そのような外見上の形質を犬種のスタンダードと定めているのは人であり、選択繁殖することにより、あえて「犬種の特徴」として残しているともいえます。

数年前、アメリカの研究によりブルドッグ、フレンチ・ブルドッグ、ボストン・テリア3犬種スクリューテールには、DVL2(DISHEVELLED 2)遺伝子のフレームシフト変異が関係していることが突き止められました(詳細は以下ブログ参照)。DVL2はwntシグナル経路と呼ばれる、骨格および神経系の発達に関与するタンパク質のシグナル伝達のネットワークをつくる遺伝子群のうちのひとつで、その変異が尾椎の欠如(形成異常)に大きく関わっていたのです。

https://inuiwaku.net/?p=20776

これらの犬種はみな短頭種で、スクリューテールという特徴のほかにも

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