分離不安の根本原因に迫る最新研究〜欲求不満の4タイプ

文:尾形聡子


[photo by Jason]

飼い主にとって問題となる犬の行動のひとつ、分離不安。飼い主と離れ離れになっているときに、ひたすら吠えたり物を壊したり、不適切な排泄をしたりといった行動があらわれる状態にあることをいいます。

分離不安になる原因には大きく、遺伝的な要因と環境的な要因とがあります。分離不安のなりやすさには犬種的傾向がみられたり気質が関係するなど遺伝的要素が原因となることもあれば、飼い主と離れているときに嫌な体験をしたり(トラウマ)、幼少期にどのように過ごしたかたなど、さまざまな環境要因も原因となり得ます。

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飼い主と離れ離れになることが引き金となり、犬はストレス状態やパニック状態に陥ります。そのため、分離不安の症状をあらわす犬への対処として、その犬が「飼い主と離れることへの不安や苦痛」を克服できるようにすること、すなわち飼い主との乖離が引き金にならないようにすることに焦点が当てられる傾向にあります。よくいわれているのが犬の飼い主へのコンタクト要求を無視して慣れさせるようにするという方法です。また、少しずつ留守番時間を長くしたり、留守番中にラジオをかけるなどもその方法としてよく見聞きすることでしょう。

しかし、実際にそれで分離不安は改善されるものなのでしょうか?「犬の分離不安~犬と飼い主の愛着関係からさぐる」で紹介した研究者らは、飼い主との愛着関係という別の角度からその点について疑問を呈しています。

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そもそも分離不安として出てくる症状は、似ていても原因までもが一緒とは限りません。むしろ原因は複数組み合わさり、それぞれの程度も異なり多種多様です。そのため分離不安への対応としては、引き金部分に対してではなく、

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