保護犬を迎えるとき、男性と女性とでは好みが違う?

文:尾形聡子

[photo by Cristian Iohan Ştefănescu]

保護した犬たちの新しい家庭が早く見つかりますように。

これは、とりわけ保護活動に関わっている世界中の人々に共通する強い思いでしょう。譲渡活動をなるべく効率的に進めていけるようにと、どのような犬が譲渡されやすいかというような研究が各国で続けられています。研究の際に考えられている基本的な要因は大きくふたつ、譲渡する犬に関連するものとシェルターに関連するものとがあります。譲渡する犬に関する要因には、犬の外見(サイズ、毛色、犬種など)、性別、年齢、行動、性格、トレーニング状態、健康問題などが挙げられます。シェルターに関連する要因としては、シェルターの環境、スタッフの経験やコミュニケーション能力、管理運営といったものがあります。

これらに加えてさらに考えられるのが、迎える側の人の好みという要因です。人の好みという観点からの研究結果として一時期有名になったのがブラック・ドッグ・シンドロームです。簡単にいえば、黒い犬は毛色の明るい犬に比べて譲渡されにくいという通説になります。しかし、その後の研究により、必ずしも黒い犬の譲渡に時間がかかっているわけではないという報告もいくつかされています。

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