お行儀ただいま修行中

文と写真:藤田りか子

首をかしげてそんなに可愛いっ子ぶっても、ダメです。その手には乗りません!

食事中ってみなさん、愛犬をどうしています?

我が家では、犬たちがテーブルの周りに入り浸り状態。食事は家族の団欒でもある。だからこそ群動物である犬たちにもぜひ参加してもらいたい、と私は個人的に思う。だが一つ規則を設けている。

「食べている側に来てもいいけれど、絶対に『ください』と乞わないこと」

そうすればこちらも落ち着いて食べることができる。しかし食べ物を見れば「くださ〜い」と側に寄ってくるのは犬の自然。ラッコのしつけをした時は、彼が机の側で伏せをしたら、少しだけ食べ物の切れ端を与えたものだ。そうすることでラッコは

「側に行ってクレクレ言うよりも、足元でリラックスしている方が目的は達成できる」

と学習をした。というわけで写真の通りラッコは大抵伏せをしながら待っている。しかしアシカ。このコンセプトがやはりパピーだけにまだよくわからない(あるいはわかりたくないのだろう)。なんどもくださ〜い、くださ〜い、と側に寄ってくる。しかしこちらはひたすら無視だ。そのうち、彼女は「首かしげの技」で攻めてくる。アシカは8週齢でウチに来た時から何かと首をかしげるのが癖だったのだが(おそらく視点がよく合わなかったのか、音の方向を捉えようとしていたのだろう。まだ神経細胞は成長している段階だった)、それを見るたびに、私もボーイフレンドのカッレも「可愛いいい!」とトロけていた。時にはポケットからトリーツも出てくるなど、この技はかなり強化されていた。それを食事中に使わない手はない、とアシカは犬賢く考えた。

正直言ってこれをやられると本当に辛い。というのもこちらの心中「メロメロ」と溶けているからだ。意思を固く持たねば…。

ドッグカフェを目指している人も、愛犬のテーブルマナーは大事。まずはお家で修行を積んでみよう!

ラッコを見たまえ!ちゃんと伏せをして、それもとてもリラックスして団欒に参加している。それに引き換えアシカ。「ちょうだ〜い」。この物乞い行動から逃れる唯一の方法は、食べものを与えない。ここで折れると余計にこの行動を強化してしまう。

ある瞬間、突然伏せをすることがある。この時にご褒美として少し食べ物を分け与える。私としてはもう少しアシカの態度にリラックス感が欲しいところだ。これじゃ、いつ立ち上がるかわかったものじゃない。コンスタントに伏せをするようになったら、次に強化するのはリラックした態度である。