コロコロとスリム、二つのタイプのラブラドール・レトリーバー

文と写真:藤田りか子

どちらがラブラドール・レトリーバーでしょう?答え:両方とも!

先日、アシカのブリーダーの一人であるKさんのところに遊びに行った折、新入りのラブラドール・レトリーバーのシルケと対面することになった。写真(上)の右側のチョコラブがそのシルケ(三ヶ月齢)、左がアシカ(五ヶ月齢)だ。同じレトリーバーでも何という違いなんだろう!どちらもケネルクラブで正真正銘ラブラドール・レトリーバーとして血統登録されているのだが。

シルケは実はショータイプのラブラドールであり、通常家庭犬として飼われているのはこのタイプだ。そしてアシカはフィールド系のラブである。後者の系統は、見かけは全く御構い無し、物を回収をしたいという傾向と作業性だけを元にブリーディングされてきた。同じ犬種内にこのような系統の違いがある犬種は、割合と多くのワーキング・ブリードに見られる。ジャーマン・シェパード、ジャック・ラッセル・テリア、グレーハウンド、E. コッカー・スパニエルなど。

それにしてもシルケはコロコロしている。ただしアシカとシルケの食い意地の程は互角。ラブラドール・レトリーバーは太りやすい遺伝子を持っている、という研究論文があったが、このフィールド系ラブに関してはどうなのだろう?フィールド系でコロコロしているラブラドールというのは、ほとんど見たことがない…。特に北欧のフィールド系のラブはこのようにスリムなタイプが多い。だからと言って皆狂ったように運動させているわけではないのに。

ちなみに、シルケは決して太ってはいない。横腹を触ると肋骨を感じることができる。骨量に溢れているのである。それゆえに少しでも脂肪を溜めてしまうと、より太って見えてしまうのだ。

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