文:尾形聡子
[photo by torbakhopper]
みなさんの愛犬は眠る前にクルリと円を描くように回ってから横になることはありませんか?犬によくみられるこの行動、まるで眠りにつくための儀式のようでもありますが、どうして犬はクルリと回ってから横たわろうとするのでしょうか。この謎に迫るため、心理学者のスタンレー・コレン博士が実験をおこない、結果を『Psychology Today』にて紹介しています。
これまでに、犬がクルリと回ってから横になる理由として、
- 周囲に脅威がないかを確認する、オオカミから受け継がれてきている生き残りのための本能行動が遺伝的に残されているため
- 横たわろうとしている場所の害虫や害獣を追い払うため
- 快眠を邪魔する小石や小枝を見つけるため
- 地面をならして小さな巣を作るため
など、さまざまな説が唱えられています。
とはいえこれらはすべて仮説であり、犬に広くみられるこの行動についての答えを学術的な研究論文から見つけることができなかったコレン博士は、 「小さな巣をつくるため」という説に基づいて自身で実験を行いました。