文:藤田りか子
子犬に罪はない。でもそれを生み出す人は慎重に選ぶ方がいい。 [Photo by Jamie Grant]
コロナで自粛生活を強いられ、在宅勤務によって家にいる時間が増えた。ならば今がチャンスと、犬を飼う人がにわかに増えたそうだ。このペットトレンドは、もしかしてコロナ後も続くかもしれない。もしかしてあなたもそろそろパピーを迎えたいなぁと思っているその1人?
良質のブリーダーから直接子犬を買うことのメリットについてセミナーや犬曰くで何度も紹介してきた。そして「ブリーダーからの方がいい」という考え方を持つ人は徐々に増えているのは確かだ。ただし、良きブリーダーがどういうものかという知識についてはまだそれほど広がっていないようだ。なんといっても、ブリーダーといってもピンからキリまである。
パピー・ミルとブリーダーが一緒にされていることもある。そういう極端な例があるかと思えば、ブリーダーに「ひどくお高く振舞われて」子犬を買わせてもらえなかった、という話も日本にはあると聞く。なんだか、それも「違う」という気がする。ブリーダーから子犬を得る、という文化自体が根付いていないためかもしれない。どこかバランスが欠けている。
ならば、具体的に筆者が北欧でブリーダーのあり方について経験してきたことを、皆さんとシェアしたい。ただしあくまでも個人的意見であり北欧の状況に即したものも含まれるので、皆さんは皆さんの常識に従われたい。そしてブリーダーを訪れるときの参考にしてくだされば幸いだ。