文と写真:アルシャー京子
前回に引き続き、今回は心疾患をサポートするための療養食に欠かせないサプリメントをいくつか見てみよう。
L-カルニチン
L-カルニチンは本来体の中でも主に肝臓でメチオニンとリジンというアミノ酸から合成される。この物質は細胞内ミトコンドリアでのエネルギー代謝において燃焼の原料となる脂肪酸のレセプター(受容体)として働き、このL-カルニチンと結びついた長鎖の脂肪酸だけがミトコンドリアの膜を通過しエネルギーへと代謝されることが60年代に解明された。この働きから巷では「脂肪を燃焼させる魔法のサプリ」とまで言われ、ダイエット目的やスポーツにおいて(その効果は否定されているにもかかわらず)注目されている。
体が活発であるほど、エネルギー生産のためにL-カルニチンは必要とされる。犬の体が作り出すL-カルニチン量は