犬の指差しに対する理解力、認識能力なのか学習なのか?

文と写真:藤田りか子

スパニッシュ・ウォータードッグが、ウォーターワークのテストで物品の回収を行っているところ。あそこにあるよ、とハンドラーが示すと、犬はそちらの方向に顔を向けた。

学術世界では犬の研究が花盛りであるが、我々素人飼い主としては、

「これ、本当に真に受けてもいいのだろうか」

と疑問を感じることもある。学者がいうことを全て正しいと信じる必要はない。いや、信じながらも、どこかクリティカルに考えたいという心がけは大事だと思う。

私にとってその一つが犬の認識力と指差し実験に関する学会での解釈だ。指さしをして、2つのうちどちらの空箱の下にトリーツが入っているか、教えてあげる。犬、チンパンジー、そしてオオカミを比べた場合、人間の指差しをもっとも理解したのは、どの動物?

これは2002年にサイエンス誌に掲載され、

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