文:尾形聡子

[photo by M.Dörr & M.Frommherz]
「あなたの犬には、問題行動がありますか?」
そう聞かれたら、皆さんはどう答えるでしょうか。「特にない」と答える人もいれば、「いくつか思い当たる」と答える人もいるはずです。
では、質問の仕方を少し変えてみます。
「愛犬は、大きな音を怖がることがありますか?」
「人に飛びつくことはありますか?」
「散歩中にリードを引っ張ることはありますか?」
このように具体的に聞かれていくとどうでしょう。さらに、皆さんは、これらを「問題行動」と考えますか?
イタリアのパドヴァ大学の研究者らは、犬の行動上の問題について、飼い主の回答が質問の仕方によってどのように変わるのかを調べました。質問に答える飼い主も、対象となる犬も同じです。もちろん、犬の行動そのものが変わったわけではありません。それでも、どのような質問をするかによって、犬の「問題行動」について飼い主から出てくる答えは大きく変わっていたのでした。

