文:藤田りか子

どんなに素晴らしくトレーニングされた犬でも、人とその犬の間にあるものは「学習理論」だけじゃない。やっぱり「フィーリング」みたいなモノ(?!)が両者の関係性を支配しているのではないかと思うのだ。[Photo by Shirebrook Photography]
私が犬曰くの記事を書きながら、いつもテーマにしたい、でもどう取り組んだらいいかわからない、の一つが、どうしてある人は上手に犬とコミュニケーションできて、どうしてある人はできないのか、というものだ。いや、これまでにも、愛着や飼い主の養育スタイル、さらには性格診断(Big 5)という面から、自分なりに何度かこの問題に取り組んできた。以下の記事も参考にされたい。
犬のトレーニング性能については、数多くの研究がなされてきたものだ。たとえば探知犬や軍用犬などの作業犬研究だと、どのような特性をもつ犬がトレーニングに成功し、高い作業パフォーマンスを示すのか、あるいは候補犬の段階でその適性を予測できるのか、といったことが調査の対象となっている。だが、その逆、つまり上手に犬をトレーニングしたり上手に関係性を結ぶ「人におけるドッグトレーニングの才能」についての調査があまりないのは、おそらく、これを研究対象として客観的に評価しようとしたときに、一体何を「数量化」すればよいのか、それを定めること自体が難しいからではないかと思うのだ。
さてこっそり打ち明けるが、私は今どき流行りの、「サイエンスに基づいたトレーニング」に少し

