スポーツドッグのトレーニング量と健康管理、スウェーデンの調査から

文と写真:藤田りか子

ドッグスポーツに励む皆さんは、競技用トレーニングを含めて普段どれだけ運動させたり、コンディショニングや体幹トレーニングを行っているだろうか。スポーツドッグの運動と管理について、スウェーデンからの2022年発表の調査結果を紹介しよう。

スウェーデンはドッグスポーツファンにはおなじみ。ノーズワークを日本に広めた国であり、オビディエンスやドッグダンスの世界ではトップクラスのハンドラーを数多く輩出している。そんな優れた人材を輩出する背景には、犬と一緒にスポーツを趣味として楽しむ人が非常に多いという事情がある。

たとえばノーズワークは、2014年にクラブが設立されて以来10年以上の歴史を持つ競技で、現在その参加者はおよそ5,000人にのぼる。スウェーデンの人口は日本のおよそ10分の1。日本に換算すると5万人規模の愛好者がいる計算になる。その人気を反映して、2024年には1,325回の競技会(!)と233回のにおい認識テストが開催された。ノーズワークのみならず、オビディエンスやラリーオビディエンス、アジリティ、トラッキングといった競技も広く行われており、それぞれ2,000〜4,000人が参加。筆者が趣味として取り組んでいるガンドッグ競技も、競技人口は約1,500人で、年間100回ほどの大会が開かれている。

このように、スウェーデンではドッグスポーツがごく身近なホビーとして定着している。しかし一方で、犬の身体にどのような負荷がかかっているのかについては、

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