文と写真と動画:藤田りか子
以前にもどこかで書いたかもしれないが、我が家の周りにフーパーズをやっている人がいない。したがってインストラクターもいない。なぜか多くのフーパーズ愛好家はスウェーデンの南部に固まっている。車で5時間もかかるから、ちょっと教えてもらいに!ができずに困っている。ならば、とせめてフーパーズに必要な基礎トレならなんとかできるかもしれないと、このところ時々独りでがんばっている次第だ。
基礎トレをやりながら思ったのは、フーパーズの原理を応用していろんな脳トレができる!ということだ。我が家にはフーパーズ道具がそろってないため家にあるもので代用してやってきた。そして気がついたのだが、要はモノを置いたら、そこをくぐるとかその後ろを通る、を犬がマスターすればよい、ということ。これだけでOKなのだ。フーパーズのスポーツで「くぐりモノ」の障害は、フープとトンネル。そして「後ろを通る」障害は、ゲートとバレル。「くぐりモノ」障害は家庭にあるもので簡単に代用できないものの、「後ろを通る」障害はなんでも使える。コーンはもちろん、植えてある生垣、木、ゴミ箱、ベンチや椅子でもいいのだ。それらを並べて指示通り犬にその後ろを通ってもらう。これでたくさんの脳トレができることがわかった。シニア犬のラッコも、これで脳トレを行っている。
なおフーパーズの障害の説明はこちら(↓)の記事を参考に!
くぐりもの障害の代わりになるものがなければ
「犬とのコミュニケーションエクササイズ、犬の遠隔操作に必要な基礎の「き」」で示したように、まずはコマンドで犬が自発的に前に向かって走る、という技を身につけてもらう。完成図としては、ハンドラーはひとところに止まったまま、犬だけが障害に向かって走る。前出の記事ではそれをコーンを使って行った。つまり、コーンに向かって犬を送る。犬はコーンをくるりと周り、こちらに戻ってくる。これができるようになったら次のことを試してみよう。