文と写真と動画:藤田りか子
[Image by Copilot Designer]
犬を独りぼっちで長時間留守番にさせない、というアニマルウェルフェアの認識は、スウェーデンでは、かなり当たり前である。誇張しているわけでは決してない。その証拠に飼い主10人につき8人は、犬を独りにさせないよう何かしらの工夫をしているという。そして残る2人は、犬を犬舎に置いていくなど独りで留守番させている。ここで独りというのは、犬が複数いようと、要は人の監視なしに犬を置いてきぼりにすることを意味する。
共働きとシングル世帯が多いスウェーデン、犬を飼うということは多くの人にとって安易に行えるものではない。仕事中はたいていデイケアに犬を預けるものだ。私の場合、たまの出稼ぎでは、犬連れ出勤を行う。このことについて「犬連れで仕事をする」にも記した。
しかし犬連れ出勤の欠点は、多くの時間を犬はひとところでじっとして過ごしていなければならないことだ。いくら犬OKの職場だからといって、好き勝手に犬を放していいわけではない。この点に関してドッグカフェに連れて行くよりもさらにハードルが高いかもしれない。ドッグカフェなら1〜2時間もテーブルのそばでおとなしくしていれば、それで任務終了。しかし職場の場合8時間はその場所にいなければならないのだ。
そこで犬たちにタスクを与えることにした。以下、タスクリストとそのトレーニング方法を記す。犬連れ出勤をしている人に何かヒントになれば幸いだ。そして、共に出勤をしていなくとも普段家で過ごしている際の愛犬脳トレとしても役立つのでぜひぜひ参考に!