文:尾形聡子

[photo by LIGHTFIELD STUDIOS]
ほかの人の行動を見て同じように真似して動くことは、人だけでなくマウスやサルなどさまざまな生物で観察される行動です。これは通常同じ種において見られるものですが、犬の場合は犬だけでなく人の行動をも模倣します。模倣は、他者の行動を観察してその行動を真似し、それを習得していくという「社会的学習」の一形態と考えられていますが(以下の記事を参照)、この犬の社会的学習能力を活用した「Do as I Doメソッド(ミラーメソッド)」というトレーニング方法があります。
Do as I Doメソッドとは、「私がすることを真似してやって!(Do as I Do)」という、そのものずばりのトレーニング方法です。たとえば、人がバケツの周りをぐるりと一周するのを犬に見せ、それと同じように犬もバケツの周りを一周するようにさせ、見ている相手の行動を真似することを犬に学ばせていきます(以下の記事を参照)。
このような模倣行動は乳児にも見られる行動ですが、乳児は目の前にいる人の行動を真似するよりも、テレビなどの映像で流れる人の行動を真似するときにパフォーマンスが


