オンとオフのスイッチを犬に意識してもらう!

文:藤田りか子

[Image by Rebecca Scholz]

犬がどうしても横でぴょんぴょん跳ねたりガサガサする、あるいは吠えてしまうなど一向に落ち着いてくれない、という悩みを持つ飼い主は多いと思う。一般の飼い主のみならず、競技会に出ているハンドラーにとっても大きな悩みだったりする。競技中はタスクをこなしてもらうために、犬の集中力が重要なキーとなるからだ。

そこで犬に静かにおとなしくするように「フセ」とか「スワレ」を伝えるわけだが、本当に犬はおとなしくしてくれているのか、というと…?!  確かに外見上は「スワレ」を行っているものの、両前脚で足踏みをしていたり、クーンなどと鼻を鳴らしてみたりと脳の中の方はけっこう忙しそうだ。ややもするとちょっとした刺激が来たものなら立ち上がってしまいそうである。

このような場合私たち飼い主は犬に圧をかけながら、強制的に犬を座らせていたりする。なにしろ立ち上がったら「ダメ!」と言われる。犬はそれがいやで、抑制をしつつも我慢を重ねているという感じだ。たとえポジティブトレーニングで「座ってステイ」を習った犬でも、次のご褒美への期待感のために頭は一向に休むことができず「ご褒美がいつ来るか、いつ来るか」と待っている状態。決して穏やかな心持ちではない。

犬に落ち着いてもらための、パッシブトレーニングや「オフ」スイッチについてこれまでにもいくつかの記事で紹介してきた。そこでは一旦活動を停止して、伏せたり座ったりして休止してもらうことを意図していた。ただし上記のような犬は一見休止状態のように見えても、その実頭の中は「オフ」でもないし「パッシブ」でもない。本当の「パッシブ」「オフ」スイッチを作り上げるにはどうしたらいいか。

引っ張りっこ遊びを使って…

先日、

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