文:北條美紀
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最近、人の性格が犬にどのような影響を及ぼすのかを調べるために、さまざまな研究が行われている。犬曰くの記事にも、飼い主やハンドラーの性格と犬の行動との関係を取り上げたものがいくつもある。最近では藤田りか子さんの「犬との散歩の仕方であなたの性格がわかる!?」が記憶に新しいところだ。研究の目的はそれぞれ異なるが、私たちがそれらの研究から知りたいのは、飼い主のどんな性格特性が犬にとって望ましいのか、あるいは悪影響を与えるのかということだろう。そして、自分の性格は飼い主としてふさわしいのか?と犬曰くの記事を見ながら、内心で一喜一憂しているかもしれない。
でも、ちょっと待って!性格検査ってそんなに信用のおけるものなの?本来の使い方ってそれでいいの?と思うので、今回は性格検査について解説してみたい。
そもそも性格って?
性格という言葉はあまりに日常的に使われているため、その意味について深く考えたことはないかもしれない。でも、話を進めるために一つの定義を共有したい。ここでは、「人格personality」を含む広い意味での「性格character」を「性格」と呼ぶこととする。性格の根幹には遺伝的な部分、「気質temperament」があり、