自由研究著者:岡本文(おかもとふみ)
文:藤田りか子
小学生のお子様をお持ちの皆さま、今年の夏休みの自由研究も今や無事に提出できた頃だと思う。さてちびっこたちはどんなテーマで今年の研究をされたのだろう?自由に課題を選べるからこそ、アサガオの成長記録に限る必要はなし(筆者が子供の頃がこれが定番であった)!
兵庫県加古川市にお住まいの小学4年生岡本文(おかもとふみ)ちゃんの夏休み自由研究は、なんと愛犬がテーマ。岡本家で飼われているのは2頭のラブラドール・レトリーバー。ポーラとマルコ。文ちゃんはこの2頭が大好き。家族のメンバーでもあり、大の友達。文ちゃんの犬たちに対する強い愛情が、このテーマを選んだきっかけになった。そして、自分の愛犬を観察しながら「一体何がラブラドール・レトリーバーを形作っているのか?」を探ったのだ。そうまぎれもない犬種研究、題して「ラブラドール大図鑑」!
文ちゃんの研究を最初に拝見したときに、その専門性と研究心の深さに私は舌を巻いた。犬専門誌で大人が書いている巷の記事より、はるかに読みが深くて面白い!そして既存の固定観念に縛られない子供の自由な感性が、研究のあちこちで素晴らしく光っていたのだ。特にラブラドールの特徴としてよく言われている「水かき」を調べた部分は、秀逸!
というわけで、今回は岡本文ちゃんの夏休み自由研究を犬曰くにて一挙公開しよう!これを読めば、あなたもラブラドール・レトリーバー博士になれること間違いなし。
はじめに
ラブラドールの性格について
小学生4年生の子供から「遊んだり仕事をしている時と、ゆっくり休んでいる時のきりかえがはっきりしています」なんていう記載がでてくるなんて、すごく嬉しいと思った次第だ。OnとOffのの切り替えの良さは、まさに本犬種のすばらしい特質だからだ。そしてそういったところをマルコとポーラといっしょに暮らしながら文ちゃんは観察していた。
体型の特徴
耳
被毛
尻尾
水かき(水かきは本当にラブラドール・レトリーバーだけの特徴?)
「ラブラドールには水かきがあるのが特徴です」
とどの犬種図鑑にも記されているが、はてさて、他の犬種にそれがついているのか検証した人はいるのだろうか。もしや文ちゃんの研究が世界初?!水かきをレベルに分けして調査した考察を私は他に見たことがあない。柴に水かきがしっかりとついていたという発見は、私にとっても初めて知ることなった。柴はより原始生が残されている犬であることを考えると、オオカミから進化した犬として水かきがついているというのは、デフォルトだったのかもしれない。オオカミも獲物を探し水場にはよくでていくものだ。
コートカラー遺伝(なぜ黒ラブの両親から突如黄色いラブが生まれるかのからくり)