文:藤田りか子
早く散歩につれていってくれません?[Photo by progressman]
前回の続きだ。なぜ最近「しらけた犬が多いのか」という友人の質問にこたえるべく、しらけている犬を分析しているところだ。しらけた犬の特徴として以下が挙げられる。
- 飼い主とアクティビティをやっているにもかかわらずなにかとめんどうくさそう
- トレーニングにすぐ飽きる
- 飼い主といっしょにいても目の輝きがない
- 飼い主といること自体そのものがつまらなそう
- 独りでいたがる
- しかしクレートなどに残されると嫌がる
興味深いことに、しらけた犬の飼い主は概して犬の養育に熱心である人が少なくないそうだ。これは飼い主にとって辛い状況である。愛のメッセージを必死に送っているにもかかわらず、犬がそれに応えてくれない…。
前の記事では最近の犬の認知学研究調査をもとに、しらけた犬に育ってしまった原因を仮定してみたところだ。そこから話を進めていこう。そして「犬のニーズに応えること」と「犬を構う」ことの違いについて明らかにしていくつもりだ。