文と写真:藤田りか子
このソーセージ丸ままくれるのなら、僕頑張る!とラッコ。
犬のトレーニングは決してトリーツだけで成就できるものじゃない。けれど、行動の完璧な学習を目指すのであれば、やはりトリーツご褒美の威力は見逃すことはできない。一方で、フード(トリーツ)は「賄賂」みたいなものだ、それで犬をトレーニングするのはインチキである、という人もいて、褒め言葉だけでトレーニングをしようとする、あるいは「リーダーシップこそトレーニングの原動力」とばかり、まったくご褒美を与えずに犬に何か行動を教えようとするトレーナーもいる。
しかし、いずれも逸話的なレベルから抜けきれず。多くは個人の経験やその特定の犬だけの話であったりする。では実際のところはどうなのか、きちんと実験をしてデータをとって確かめてみようじゃないか、と心理学、あるいはドッグサイエンスの世界では、フードという報酬が学習する際にどれほどパワーを発揮するものなのか過去にいくつか研究が行われている。たとえばこんな感じ(↓)。