安易なSNSの「いいね!」は犬の福祉を助長せず

文:五十嵐廣幸 写真:藤田りか子

「いいね!」やフォロワーの数が多ければ、それだけ写真やその発信者に価値があるものだと我々は思いがちである。だがそこに映し出されている犬の暮らしが、本当に「いいね!」に値するものなのかどうかは定かではない。

たとえば以下のような写真について、皆さんはどう思うだろうか?

  • 走る車の窓から顔を出している犬の写真。犬はシートベルトの装着もなく、車内に固定されているケージに入っているわけでもない。
  • 冬の東京、洋服を着ているゴールデン・レトリーバーの写真。

これらの写真に「いいね!」を押した人は、本当にその犬の姿を良いと思ったのだろうか。シートベルトを装着していない犬に対して「危ない」。洋服を着ているゴールデン・レトリーバーの写真に「暑そうで可哀想だ」。そう感じるのは私だけなのだろうか?

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