文:尾形聡子
[photo by Matt Cooper]
とても辛いことがあったり強いショックを受けたりした日には、なかなか寝つくことができないものです。やっとの思いで眠りにつけても、寝ては覚めてをくり返したり、朝起きて体がだるくて仕方がないといったこと、これまでに一度は経験しているのではないでしょうか。
人の感情が眠りに影響を及ぼすことについては、科学的な側面からの研究が盛んに行われています。しかし、人以外の動物の感情が睡眠に及ぼす影響についてはほとんど分かっておらず、もれなく犬に関しても明らかにされていませんでした。そんな中、ハンガリー科学アカデミーやハンガリーの大学などによる研究チームが、世界で初めて犬の経験がその後の睡眠にどのような影響を及ぼすのかを調べ、結果を『Proceedings of the Royal Society B』に発表しました。