文:尾形聡子
[photo by smerikal]
目の不自由な人の生活をサポートする犬、盲導犬。盲導犬ユーザーを目的地まで安全に導くために、盲導犬は周囲の環境に惑わされたり予想外の出来事に尻込みしたりすることなく、意思決定を行う必要があります。毎年、盲導犬としてデビューする犬が誕生しているものの、盲導犬候補犬として育成される犬のすべてが盲導犬になるわけではありません。なぜなら盲導犬としての仕事をこなせる適性を持ち合わせていない場合も多々あるからです。
盲導犬になる個体へと成長するか否か、それを分けるものは何なのでしょうか?盲導犬としての適性に影響を及ぼす要因のひとつに母犬の子育ての違いがあることが研究によって明らかにされ、