犬のパフォーマンスとヤーキーズ・ドットソンの法則

文:尾形聡子


[photo by CRYSTAL ROLFE]

愛犬とトレーニングをしている最中、みなさんはどのように声掛けして愛犬のモチベーションを上げていますか?心理学領域では”ヤーキーズ・ドットソンの法則“と呼ばれる、適度なストレスレベル下にあるほうが学習効率が向上し、適切なストレスレベルを超えたり逆に足りていなかったりすると学習効率が低下するという法則が広く知られています。簡単にいえば、軽い負荷がかかるほうが集中力も高まりパフォーマンスがよくなるというものです。この法則は最初ネズミの観察から発見されたもので、次いで鶏、猫、人間にも存在することが明らかにされています。


[image from wikimedia]
1908年に心理学者のロバート・ヤーキーズとJ.D.ドットソンにより発表された、オリジナルデータに基づいたヤーキーズ・ドットソンのカーブ。

アメリカのデューク大学 Canine Cognition Center (犬の認知科学センター)の研究者らは、人も動物も適切量のストレスがかかるとき持ちうる機能を十分に発揮でき、適切量は個体に本来備わっている気質に依存しているだろうという考えのもとに実験を行い、その結果を『Animal Cognition』に発表しました。

まずは実験の様子を映像でご覧ください。

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