文と写真:アルシャー京子
犬はみんな大好き、レバー。いくら好きだといっても食べすぎには注意?それとも?
レバーの話
野菜なんかよりもなによりレバーこそ犬にとって自然なビタミン源と私は言い切りたい。手っ取り早くて効率のよいビタミンといえばレバー、獲った獲物に必ず一個付いているレバー。
レバーにはビタミンAをはじめ、B群、葉酸、パントテン酸、ビオチンのほか、鉄、亜鉛、銅などの微量元素も豊富に含まれ、まさにこれなくしては犬の食餌は語れないほど。ドライフードのパッケージを見るとこれら一つ一つのビタミン要素をわざわざ添加物(天然・合成に限らず)でバランスをとっていたり、あるいは手作り食の場合サプリメントなんかで補充していたりするけれど、そんな手間をかける必要はない。レバーを食べればいいのだ。
「だって、レバーを与えすぎるとビタミンAの過剰症が心配で...」と世間ではよく言うが、これを耳にしている飼い主のどれだけが「じゃあ、どのくらいの量を食べたらビタミンA過剰症になるか」を把握していない。これもまた塩分の話と似たところがある。