小学生から「犬と共存するための教育」に取り組む スウェーデンケネルクラブの試み

文と写真:藤田りか子

何故小学生に犬教育なのか?

社会にこれだけ愛玩犬を飼うという文化が普及しているにもかかわらず、犬について公式な教育がない、というのも不思議だ。交通法規についてなら、基本的なことは小学校ですでに教えられる。同様に犬についても知識が必要だ。たとえ犬を飼ってなくても、周りには飼っている人がたくさんいるのだから、社会知識としてある程度犬について知っておくのは大事である。たとえば道徳とか社会科の時間の中に犬についての授業を盛り込んでみたらどうだろう?世間での犬への理解はもっと広がるし、より犬が飼いやすい、より犬が住みやすい世の中になるのではないか。

そこでスウェーデンである。なにかと犬意識の高い国として捉えられているが、やっぱりこの点においても「さすが!」だったのだ。スウェーデンケネルクラブでは今から25年前に小学生を対象にした(6~12歳)教育教材を作った。これを興味のある小学校の先生に配布して、子供たちにより犬のことを学んでもらおうというのが意図だ。

教材は大変好評になり、テレビでも紹介された。最初の年で3200校が興味を示し教材を取り入れたという。さらに10000人の教務員がケネルクラブに教材を注文した。スウェーデンケネルクラブの当時の会長ニルス・エリック・オーマンソン氏はこう語った。

「犬についての小学生教育は

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