文:尾形聡子

[photo by Pixel-Shot]
犬にも利き手はあるのでしょうか。
たとえば「お手」をするときや、おもちゃを押さえようとするとき。なんとなく決まった方の前足を使っているように感じることがあるかもしれません。
実際、犬にも前足の使い方に偏りがあることは以前から知られており、多くの研究者が犬の利き前足(以後、利き手)について調べてきました。しかしながら、「この犬は右利き」「この犬は左利き」と判断するのは、それほど簡単ではありません。
人間であれば、「箸を持つ手はどちらですか」「字を書く手はどちらですか」と本人に尋ねることができますが、犬には質問できません。
そこで、長年にわたって犬の利き手研究を行ってきたイタリアのバーリ大学の研究チームは、人の利き手を調べるための調査票から着想を得ながら、犬の前足の使い方を評価する新しい方法を考案しました。その名も「Doginburgh Inventory」。人で広く用いられている「Edinburgh Handedness Inventory(エディンバラ利き手テスト)」をもじった名前です。
「Doginburgh Inventory」では犬の利き手はどのように調べるのでしょうか。そして、その問いを追いかけていくと、

