獣医さんのハンドリングが犬のストレス度に及ぼす影響

文:藤田りか子


[Photo by Andrii Lysenko]

みなさんの犬は獣医に来るとどういう反応を見せるのだろうか?うちの犬は、ミミチャンを除いて、診察室に入ってもいたって明るくフレンドリー。ラッコなどは自ら診察台に乗ろうとする。レントゲンやエコーをとるために無理やりひっくり返されることもあるのだが、あまりそれに影響を受けていないようだ。もっとも生まれ持った性格によるのだろう、毎回、嬉しそうに獣医さんと対面する。

ただしミミチャンは獣医での処置を怖がるというよりも、他人が嫌い。それは3ヶ月齢のワクチン接種の際にも、はっきり見せていた。獣医さんが彼女に近づくやいなや椅子の下に潜り込み、唸り始めたほどだ。

そんなミミチャンではあるが、何度も行くうちに慣れてきた。かといって決して好きではないのだが、診察テーブルの上で大人しく触診を受けられるようにはなった。最初の頃はどう行動にでるかわからなかったし、白目をひんむいて獣医師を睨みつけていたのでソフトマズルをつけさせてもらっていた。今はそれなしでも全く大丈夫だ。この背景には、ミミチャンの私に対する「信頼」があると思う。

「おかあさんがそばにいれば、嫌なことでも大丈夫!」


肛門腺を触られてビビっている。でもお母さんに体をささえてもらえればなんとか我慢できる![Photo by Rikako Fujita]

自分でハンドリングが主流のスウェーデン

獣医クリニックでは、できるだけ飼い主自身が犬のハンドリングするのがいいと思う。その方が犬もよりリラックスできるからだ。私が住むスウェーデンだと、

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