文と動画:藤田りか子
シリンダータスクを試みるうちの子犬、シャチ [Photo by Rikako Fujita]
そう、犬も頭を働かせているんです!
犬に「認知能力がある」と本格的に科学の世界で認識されはじめたのは、1990年代から2000年代初頭にかけて。以来ずっと犬学世界におけるホットトピックスの一つとなっている。さて、認知能力と言われても、我々一般人にとってその言葉はちょいと堅苦しく、今ひとつその意味や意義を把握しにくいのではないかと思う。心理学のバックグランドを持たない私も、コンセプトを理解するのに最初少々時間がかかったものだ。日常の言葉を使って説明すると
「周囲の状況を把握し、情報を処理し、適切な行動を選ぶための頭の働き」
もう少し具体的に言えば
「知覚、記憶、学習、問題解決、推論といった、情報を処理し行動に生かす力の総称」
となる。
う〜ん、これでもピンとこない?ならば、