文;北條美紀
[Photo by Kojirou Sasaki]
これまでの記事の中で、飼い主と犬のウェルビーイングを高める要素としてPERMAやフロー、レジリエンスなどを紹介してきた。今回はそのシリーズの一つ、「愛犬との生活やトレーニングに欠かせないものといえばこれでしょう!」という概念、「粘り強く情熱的にやり抜く力GIRT(グリット)」について取り上げたい。
GRIT(グリット)って何?
GRITとは、ペンシルベニア大学のアンジェラ・ダックワース(Angela Duckworth)によって提唱された概念で「長期的な目標に向かって困難があっても諦めずに努力し続ける力」を意味する。そして、「情熱」と「粘り強さ」によって形成されるという。
- 情熱:時間が経っても興味や目標がブレないこと
- 粘り強さ:困難や失敗を乗り越えて努力を継続する力
GRITは知能などの認知能力ではなく、日々の生活の中で、遊びを通じて新しいことにチャレンジしながら高めていくことができる非認知能力だ。嬉しいことに、今からでも伸ばすことができるらしい!
情熱と粘り強さによるGRIT! ここまで書いてきて今さらだが、犬曰く読者の皆さんには改めて説明するまでもないことなのかしもれないと思い至った。犬曰くを運営する藤田りか子さんや尾形聡子さんの「あくなき探究心」や「記事を書き続ける姿」、そして、記事を読み続けていらっしゃる皆さんや犬曰くアカデミーでお会いする方々の中に見るのは、まさに、情熱と粘り強さだ。いやいや、でも、筋トレの先生が言うように「意識して使うとより発達しますよ」という言葉にも一理あるので、今一度、考えてみようと思う。