文と写真:藤田りか子
スウェーデンのヴェルムランド地方のローカル犬種、ヘレフォシュフンド。ヘラジカ猟に特化した犬種である。
犬に興味があっても、どうして犬に「犬種」という分類ができたのか、ということをきちんと説明できる人は意外に少ないと思う。時には
「純血犬種だなんて」
と眉をひそめる人もいる。しかしその偏見はかなりナンセンスである。あるいは
「私は雑種でもいいんです」
などと話してくれたりもするが、これぞ犬差別なコメントでもある。そう、勝手に雑種と純血犬種に甲乙をつけないでほしい。なんといっても、それぞれの犬はそれぞれのニッチを持って、うまく適応しながら生きているのだ。
犬という動物をふか〜く知りたいのであれば、私はまず「犬種学」を学ぶことをおすすめする。犬種というのは単なる「ペットショップに売られている高価な犬」ではなく、人の文化によって形作られたとてもユニークな生態位置を持つ動物だ。犬種学を学ぶことで、どうしてオオカミが犬になったのかという「家畜化」のことも深く理解できる。
その犬種学についてのセミナーを実は4月10日、仕事帰りにピッタリのアフターファイブにて兵庫県加古川のオンザヒルにて開催する。ちょっとした「市民大学」に出席するつもりで、ぜひ参加してくださればと思う。この企画はさる2月にも開催されたオンザヒルのランバージャックス・ドッグスクールの一環。2月は私を含めた犬曰く著者3人による初の加古川講演が行われた。
夜の7時からたっぷり2時間、犬について知るこの機会をどうぞお見逃しなく。なお、お家でゆっくりとお勉強をしたい人のために、オンライン配信もします!全国どこからでも受講できますよ!
第0回のランバージャックス・ドッグスクール、プレオープンの模様はこちら(↓)の動画から!
[Movie by Hikaru Hasegawa]